野球のバット材で有名な樹。しなやかで粘りのある枝は柔らかく自然な樹形になります。大木にはならず成長も遅めですが、小枝が込み合ってきたら間引くように剪定すると自然な樹形が保たれます。冬は幹の白い模様がより一層引き立ちます。この白い模様のようなものは「地衣類」という菌類と藻類の複合生物で、肥沃な場所で育った、なめらかな樹皮をもつ樹木に多く見られるようです。その為、「山採り」のアオダモの幹肌は模様が目立ちます。畑で育ったアオダモは模様が少なくグレーの幹肌が多いです。陽樹ですが、自然界の中では大きな木の下で自生しています。「山採り」は特に、夏は1日中日の当たる場所には慣れておらず、葉焼けを起こしやすい為、半日陰が適しています。10月頃に赤紫に紅葉し落葉しますが、日差しが強すぎる場所への植え付けや、秋頃にかかりやすい褐斑病によって、紅葉せず早くに落葉してしまうことが多いです。
科目等:モクセイ科トネリコ属/落葉高木
原産地:北海道から九州の低山帯。水分条件の良い比較的肥沃な場所
花期:4~5月
樹高:5~10m
学名:Fraxinus lanuginosa